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医療大麻に関する政策検討資料 2005年 元民主党委員長菅直人に手渡し

■医療大麻に関する政策検討資料

大麻に医療的価値はあるのか?

 歴史的には欧米・アラブ・中国など、世界的に利用されてきた。日本でも「鎮痛」「鎮痙」「ぜんそく」「不眠」「食欲不振」などの特効薬として利用されてきた(厚生省発行「大麻」 ※資料1)。
 最近、欧米で研究がすすみ、末期ガンの疼痛治療でモルヒネと同等の効果があることや、脊髄損傷などの難治性疼痛、緑内障の眼圧降下、偏頭痛などに効果があることが確認されている(書籍「マリファナの科学」「マリファナ」 ※資料B−1)。
また、多発性硬化症などの難病の特効薬としてNHKでも何度か紹介された(ビデオ ※資料V−1)。
実際に使用している患者たちが効果を認めている。

医療大麻合法化 先進諸外国の現状は?

 アメリカではカリフォルニア州など10州で、エイズ、末期ガン、難治性疼痛などの治療薬として合法化されている。
 カナダでは2003年、政府が治療薬として認可し、患者による栽培・所持が免許制となった。政府が医療大麻支給を準備(※資料2)。
 イギリスでは2001年、上院小委員会で調査された結果、医薬品としての研究に拍車がかかり、2005年には大麻でできた鎮痛薬が発売予定(※資料3)。
 オランダ・ドイツ・ベルギー・オーストラリアなども、医療使用を合法化。⇒医療大麻合法化は世界の流れ。

日本はどうなのか?

 大麻取締法第4条により、「医師による施用、患者による受施用が例外なしに禁止されている」ため、いっさいの利用に道がとざされている(※資料4)。
 また臨床試験も禁止されているため、医学的効果および医薬品の製造につながる研究もなされていない。
 医療目的で使用した病人が逮捕され、懲役刑を科せられている。

大麻はそれほど有害なのか?

 これまで言われてきたほどの有害性はないというのが、国連・アメリカ政府保健省など、世界的認識となっている(※資料5)。
 厚生労働省は大麻は有害だから禁止しているという立場に固執しているが、有害性に関して調査したことは一度もないし、当然、科学的客観的情報はない(※資料6)。
 最高裁判所は大麻取締法を合憲としているが、医療目的の使用まで禁止していることについては判断を避けている(2004年大阪地裁・最高裁判決※資料7)。

国連(WHO)の考え方は?

2000年、大麻について報告書を出し、それまでの報告を修正・否定。特に、医療的効果については肯定的で、ひきつづき具体的な研究を勧奨している(※資料8)。研究の必要性についてはアメリカ政府、イギリス政府なども認め、実際に臨床試験を含む研究が行われ、治療に役立てている(※資料9)。

国際条約で禁止?

1930年ごろから大麻は薬物として規制され、日本も国際条約を批准してきたが、医療用については規制対象外である(厚生省「大麻」※資料1)。それにもかかわらず、日本では臨床試験を含むいっさいの医療使用を例外なしに禁止している。
大麻が日本で厳しく規制されるようになったのは、敗戦後、アメリカ占領軍の政策によるものである。

日本の研究レベルは?

 1990年代に大麻の有効成分カンナビノイドの脳内レセプターが発見されたことにより、日本でも大学薬学部レベルでの研究がはじまりつつあるが、臨床試験ができないという問題点が指摘されている(※資料10)。2004年の日本薬学会では大麻研究のシンポジウムがあり、5人の研究者が医療価値について発表した(※資料11)。文部省はいくつかの大学の医療大麻研究に研究費を出している。

患者の権利?

大麻は30万人とも言われる末期ガンの疼痛治療、多発性硬化症など治療困難なさまざまな病気の治療に役立つ可能性があることがわかっている。喘息では年間7000人が死亡、緑内障では2000人が失明。これらの患者が大麻を治療の選択肢のひとつとして利用することは、国民の健康と幸福を保障した憲法の基本的権利であり、それを合理的理由なしに禁止している大麻取締法は違憲であり、早急に改正すべきである。
医療大麻の可能性については研究と利用が始まったばかりだが、多くの日本人が医療的恩恵を受けられる可能性は高い。

どうすればいいのか?

大麻取締法第4条を改正し、医師や研究者が調査研究でき、病人が安心して使用できるような環境にすべき。過渡的措置としては、多くの先進諸国がそうであったように、患者による栽培・所持・使用を、一定の条件のもとで合法化すべき。
政府部内で調査研究委員会を設置し、専門家による医学的・社会学的調査研究を早急に始めるべきである。

医療大麻合法化政策によりどのようなメリットがあるのか?

患者の苦しみが救われる
医療費を削減できる
新薬の世界的開発競争に参加できる

医療大麻解禁が大麻の違法使用の引き金とならないか?

医療現場で多用されているモルヒネが一般的に乱用されていないように、あるいは覚せい剤の乱用が医療的使用と無関係なように、大麻の医療使用と一般的乱用とは無関係である。大麻には依存性がなく、使用による二次犯罪はない。医療大麻が合法化された国において、大麻の乱用が増えたという事実はない。

 

医療大麻を考える会会員
前田耕一     2004年12月21日作成

 

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